君が生まれてすぐに
病院で親子の初対面した時、
どう見ても可愛い子と思えず、
夫婦して嘆いたのも
今は懐かしい 遠い昔


奈央子(娘)のコメント

生まれたときの私は、まことに可愛くない赤ちゃんだったらしくて、
目も、口も、鼻も、どこにあるのか全くわからなかったらしいです。
病院中で、一番みっともない子を探したら、私だったそうで・・・。
初めての女の子におおいに期待していた両親は、
それはそれは落胆して(←ひどい話だ!by娘)、
特に、母親は、私の顔を見て泣いてしまったそうな。
そんな母を、今は亡くなってしまった、私の大好きだった、
母方のおばあちゃん(つまり、母のお母さん)が、
「親が自分の娘を可愛いと思わないでどうする!
親が可愛いと思えば、娘はどんどん可愛くなるもんだ!」
と叱り飛ばして、母親の目を覚まさせたそうです。
幸い、今の私は、親に泣かれる程のひどい顔には成長せず、
両親は、その時のことをよく、とても懐かしそうに話してくれます。

初めての子供を持つ親の期待と不安。
お父さんも、お母さんも、若かったんだなあ。
そんな私も、もう何年かしたら、あの頃の両親の年齢になります。

・・・子供がみっともなくても、私は泣かないぞう・・・。


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